提示された条件が全てではない
アパートやマンションを借りる場合に、短期賃貸借契約を締結することがあります。その際、家賃などの諸条件は建物のオーナーから提示されるのが通常ですが、それをそのまま受け入れて契約書にハンコを押してしまっている方は意外と多いのではないでしょうか。提示された条件はあくまでもオーナーが希望するものであり、必ずしもそれをそのまま受け入れなければならないというわけではありません。もし自分にとって不都合なものがあるのであれば、一度は交渉してみると良いでしょう。特に、家賃については相場が決まっているようで、実はそれほど明確な基準があるわけではありません。数千円くらいであればすぐに下げてもらえるケースもありますので、ダメ元でも話をして見る価値はあるでしょう。
交渉時のポイントとは
条件交渉をした方が良いとはいっても、何の材料もなくただ単に自分の希望を主張するだけでは好ましい結果は得られないでしょう。オーナーに自分の希望を受け入れてもらうためには、主張している内容がある程度合理的なものであるということを示す必要があるのです。例えば、家賃の引き下げを求めるのであれば、周辺にある同じような物件の家賃水準を調べて、それよりも提示された物件の金額が高いことを説明すれば、値下げに応じてもらえる可能性が高まるはずです。また、なかなか入居者が決まらなさそうな物件である場合には、交渉に応じてもらえないときに他の賃貸物件を検討するかもしれない、という点をほのめかしてみるというのも一案です。